つなぐ手と手

いつからだろう?

あいつの手を離さないようにと思うようになったのは。

いつだって不安で嫌がれてもひっついていた。

俺を人間くさく育てたやつだからいなくなるのが怖かったのかもしれない。

あいつがいなかったらすべてなくなるとおもっていたのかもしれない。

でも今はつながりが消えるわけではないとわかっている。

それでも俺はあいつの手を離したくはない。

今日、これから将来への道を一緒に歩む誓いを立てる。

ヴァージンロードを歩いてくるあいつを見つめる。

誓いを立て、指輪をはめてヴェールをあげる。

そこには今まで見たことのないような輝いた表情をしたあいつがいた。

もう離さない。

俺はこころの奥底で思った。

教会堂を出るとき俺たちは自然に手をつないでいた。

これからずっとつないでいく手だ。

俺たちの未来はまだまだ続く。